2014年1月25日土曜日

今朝の書籍:中世王権編〜太平記と南北朝の謎(足利尊氏、直義兄弟喧嘩の結果)

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歴史にIf はない。
そうボクは心に刻んでいるため、仮装戦記系の小説はほとんど読まない。
「紺碧の艦隊」とか「反三国志」とか買ったことはあるけれど、最期まで読んだことがない。
なんかリアリティがなくて途中で飽きてしまうのだ。

源頼朝が義経を討伐せずに、仲良く政治を行ったら?
みたいな if を考えることが時々がある。
この if に対する答えは、実は 足利尊氏、直義兄弟にある。
足利尊氏、直義兄弟は、源兄弟と役割が違って、兄の方が戦争が得意で、弟が政治が得意という才能を分け合っていた。
兄弟の中はよく、尊氏も無欲で、幕府を開いた後は直義に任せていた。
しかし、いろいろ問題が起こり、反直義派に担ぎだされ最終的には直義を討伐するはめに。
為政者は1人で、その他は抹殺しなければらない。
というのは、近代以前の政治の鉄則で、今の仲良し思想では、戦乱は避けられず、結果的には下々が困窮してしまう。
マキャベリズムというのは経験が裏打ちした合理的な法則 と思えるようになった。
ワンピースみたいな世界はリアルな世界では幻想以外の何者でもない。
足利尊氏の例は、いい人が政治家になると、戦乱がおこるということの証左になるだろう。
かといって、現代の選挙をこのことをリアルに訴えても当選することはないだろう。
ゲームは、時代とともにドンドン難しくなっているのだ。

足利尊氏
ちなみに、ボクの時代の教科書には足利尊氏のキャプションがついて掲載されていたこの画像は、実は足利尊氏ではないらしい。
高師直とか高師泰と言うのが今の定説らしい。

そういう方向で。

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