2015年8月11日火曜日

澪つくし料理手帖 天の梯




10巻完結型小説の最終巻をワゴンセールで半額で売っていたため思わず買ってしまってから1年、ようやく間違って買った10巻目を読み始める。
9巻まで読んだけれど、幸せになったと思われるのは、乳母ぽい育ての母親だけで、主人公のポジションはあまり変化がない。
最大最凶の敵として描かれている店も健在だ。
最後の巻で、ぜんぶひっくり返すのか?
どうひっくり返すのか?
通勤時間だけでは、足りない感じで楽しみだったりする。

ちなみに、この小説、ビジネス的な示唆にも飛んでおり、最初 60文で売り出していた自信作を、200文で売り始めたらバカ売れしたりする。やはりモノの値段とは原価とは関係なく適切な価格というのがあるのだろう。

プライシングは最も難しいビジネススキルの一つだと感じた。
プログラムで適当にするモノではないに違いない。

ちなみに、主人公は4000両という現金を用意する必要があるのだけれど、160文の商品を10万個以上売らなければならない という記載があったりする。原価が、60文としたら、16万個ぐらい売らないとダメになったりすることは考えてなかったりする。
そんな細かいこと書くと、小説としての筋が台無しになるからなのかもしれないが、主人公はもしかすると料理では天賦の才に恵まれているけれど、算数はからっきしかもしれないと心配になった。すぐにでも経理を雇い入れるべきだろう。

そういう方向で。

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