2014年8月27日水曜日

今を生きる資本論 〜佐藤優



学生のころは、落合信彦の本をよく読んでいた。
時事問題が書かれており、ここから時事ネタや方向性を仕入れていた。
いつの間にか落合信彦がこういう本を書かなくなったとき大前研一がその座についた。
しかし、だんだんオールドファッションで、自分が運営する事業の導線として使われているだけの様に思えてきて読まなくなった。
現在、ネタもととして地位にあるのが、佐藤優と池上彰だったりする。
そのツートップの1人の本なので買ってみる。
同志社大学神学部出身ということで、ちょっとだけシンパシーを感じる。
しかし学生時代、神学部の人とは会ったことがないので、どういう勉強をしていたのかとか人物像をイメージしにくい。
この人の本を読んでいると、神学部は同志社の中では一番入りやすい学部だけど、一番勉強している学部なのんかもしれない とか感じることが有る。

さて、「資本論」。
ボクが中学生時代戦っていた日教組のバイブルだと思っていたため、手を出そうという思い自体発生することすらなかった。今、思うと敵を知るには、バイブルを手にすべきだった。
この辺りが帝国海軍的な発想から抜け出せていない典型的な日本人だ。
さて、資本論には何が書いてあるかというと ずばりお金の歴史が書かれているようだ。
よくお金をなくして物々交換の世界になれば、世界は平和になる と考える人もいるようだが、
お金というのは、物々交換の世界から進化して、結果的にこのような形になっているのであって、物々交換の世界に戻すのは、動いているゼンマイを逆まわしにするような物で、とても労力がかかるし、戻してもまた元に戻る。
現在、なぜ「カネ」が神聖をおび、崇められるようになったのかが考察されているらしい。
元々が、25000円/回の講演で話した内容が元になっているため、まとまっているわけでもないので本としては読みにくい。人形劇や舞台の台本を読んでいるような感じ。

まだ、途中だけど、「カネ」とはなにか「仕事」とは何かを考えるには「資本論」はいい本なんだと感じた。

そういう方向で。

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