人類の興味は主に二つの方向性がある。
外側に向かう興味、宇宙がどうなっているかとか地球がどうなっているかなどの興味。
内側に向かう興味、自分とは何か、生きるとは何かなどの興味。
外側に向かう興味を理系、内側に向かう興味を文系と分けても差し支えないだろう。
本書は外側に向かう興味から内側に向かう興味 生きるとはないか、生命とは何かにアプローチしてしまう本である。
福岡先生の生命と無生物のあいだからすでに7年経った。
その間にも科学は進歩を続けており、現在はウィルスは生物かどうかというところに来ている。
ウィルスは細胞ではなく物質で細胞がないと増殖することができない。
細胞は適切な環境下で単独で増殖する。
細胞のようなものを生物としていた。しかし細胞とウィルスの中間の性質を持つものが見つかったりして、境目はさらに曖昧に。
そもそも細胞が単独で存在していることは稀で、人間でさえ様々な細胞やウィルスの影響かで生かされている。
この事実を考えると自己本位的に思い上がっている人間は、身の程知らずもいいところというまるで宗教の講話や松下幸之助のエッセイのような話になってくる。
科学も宗教、哲学も一つのところに行き着くのかもしれないことを感じさせてくれる一冊でした。
そういう方向で
[講談社]ウィルスは生きている
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062883597
[読書メーター]ウィルスは生きている
http://bookmeter.com/b/4062883597
[HONZ]「ウィルスは生きている」家なき子ウィルスと生命の輪
http://honz.jp/articles/-/42800
ウィルスとは
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/tokushu/tokushu-komoku/influenza/what's%20virus.htm
2016年6月9日木曜日
ウィルスは生きている 中屋敷 均
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