2016年6月25日土曜日

書店主フィクリーのものがたり ガブリエル・ゼヴィン(小尾芙佐訳)

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おすすめする人

  • 泣きたい人
  • 本屋が好きな人
  • 電子書籍で本を読んでいる人

おすすめ度

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ マテリアル本を買った方が良いでしょう

買った理由

本屋大賞翻訳部門 1位ということで買ってみる。 あらすじなどは一切知らない。 装丁はまぁまぁ気に入っている。

感想

電車で読んでいて普通に泣く。 書店の話とかいうことで ビブリア古書堂とかぶるかとおもったが、全然違う話。 これを読むと電子書籍をやめて本屋に行きたくなる。 本屋がない町は町としての体裁をなしていない。 くたばれアマゾンヌ!

最初は飲んだくれの主人公(しかも中年のおっさん)ということで全く読むところがない。 ビブリア古書堂は若い巨乳のおねぇちゃんだったので、全く取っ掛かりがない。 そこに2歳の女の子がやってくる。まさか引き取ったりしないよね とかおもっていたら引き取る。主人公は子供を引き取った後と引き取る前を西暦にならって 子供前と子供後と呼んでいる。たしかに子供が生まれる前と子供が生まれた後はまったく違う時の流れになった。 やりたいことができなくなる、いろいろ拘束条件が増えた。

それが嫌だとかムカつくとかいうことはなく、むしろトレードオフで得られるものが多すぎる。ロマンテックなラブストーリーではないけれど、中年以降の何度も恋愛して、1回ぐらい結婚したおっさん、おばちゃんたちが繰り広げるラブストーリーもなぜか心を打つ。 ラストはまだ続くかもしれないという終わらせ方が心憎い。

アメリカでは読書会なるものが頻繁に開催されているようだ。 日本でもそういうイベントを本屋がしてくれたらいいのになぁ。

そういう方向で。

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