2014年4月24日木曜日

グッドラック アレックス・ロビラ




昔有った「チーズはどこへ行った」みたいなビジネス寓話。

テーマは、幸運のつかみ方。
あらすじは

ある日 宮廷魔術師マリーンが城に国中の騎士たちをあつめ、こういった

「今日から7日後に魔法のクローバーがこの国の森に生える。それを取ってきてほしい」
広大な森を探すのはほぼ不可能。
集まった騎士たちのほとんどは広場を後にした。
残ったのは、黒マントの騎士ノットと白マントの騎士シドだった。

というところから始まり、ノットは「クローバーはどこにある?」と森の大御所たちに質問をする。
シドは、「仮にクローバーが生えるとしたらどういうふうにしたらいいだろうか?」と魔法のクローバーがあるかないかというより、質問される人の専門性にあわせた質問をする。
同じ人に質問しているのに、ノットの方は、「そんなもんない」と一言で返される。
一方、シドの方は、あーだ こーだ いろいろ教えてもらえて、その答えを一つずつ実行し、積み上げていくことで
最終的に魔法のクローバーを得る。

最終的には、すごいオチがついていて、

「幸運は全ての人に平等に与えられるが、それを得るための努力を怠らなかった者だけが幸運を掴むことができるのだ。」

という言葉で締められるお話。

いまから新しいことをする人にぴったりな話だ。
だいたい楽して結果を得ることはできないし、幸運は実はみんなに平等に分け与えられている。
幸運にするかどうかは準備と謙虚さじゃないかとおもう。
黒マントのノットは結局、魔法のクローバーを得ることができなかった。
まだ、探しにいこうとするだけマシ。
広場に集まった大多数の騎士は探そうともせず家に帰る。
今の社会でも同じことがいえる。
楽して儲ける。とかいう本が本屋にたくさんあり、それを信じている人が多い。
実際にはそんな方法あるわけないのに、そもそも楽して儲けることができるのなら本になんかして公にするより
自分だけのものにして儲けていればいい。
本になっている時点でおかしいと感じない方がおかしい。

ということで、ぼくはノットにはなった。 次のステップとしてシドになれるよう、質問の仕方、モノのごとへの対処の方法を考えていきたい。

いい本でした。

何かを実現するのに魔法の杖とか必殺の銀の弾丸とかはなくて、
誰でも知っている泥臭いことの積み重ねが、幸運につながる。

そう信じてがんばっていきたい。

そういう方向で。

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