2014年10月2日木曜日

アルスラーン戦記 王都炎上 をよむ。


僕が好きな、銀河英雄伝説の著者 田中芳樹の作品。
銀河英雄伝説の後、タイタニアという これまたSFファンタジー小説を読んでみたが、人物設定がどうも納得がいかない。帝国対反帝国という構図はよいのだけど、反帝国の指導者が万能過ぎて、おもしろくない。

賢いけど粗雑で生活能力がない。
とか
すごい空戦技能を持っているけれど浮気性

みたいな、完璧じゃないキャラ設定が必要と思われるが、だいたいなんでもそつなくこなしてしまう。
そして、作戦では奇跡を連発するから、おもしろくない。
もう少しえっちらおっちらやってもええんじゃないかと、途中で読むのをやめた。

それ以来の田中芳樹なので、10数年ぶりになるだろう。

今回は、イランとかその辺りをイメージした仮想世界の中世ファンタジー小説。
絵がへたくそだけど宮廷画家になる約束をしたため軍師をつとめる知謀の人
とか
腕っ節はつよいけど、直言が過ぎて先代の王から万人隊隊長を解任された武の人
とか
きれいで強いけれど、寺院の女官の遺言により王子に付き従う美人武官
とか

なんか 微妙なキャラ設定がいい。
みんな毒舌で、それが唯一絶対の神を崇拝する人たちへの風刺となっていておもしろい。

ということで、1巻をばばっと読み終える。
銀河英雄伝説では、読む人によりファンになる人が違った。
なぜか帝国の皇帝の幼なじみが好きな人
女好きでいつも誰か違う人と夜を友にしているけれど空戦技能はバツグンなのが好きな人
偉大な提督の生徒が好きな人
と言った具合に様々なキャラに感情移入して、みんなが読んでいたけれど
1巻の時点では、アルスラーン側以外は、ヒールぽくて アルスラーン陣営以外には、感情移入しにくい状況で終わる。

続きが気になる…


そういう方向で

ちなみに、2014年の5月に新刊が出るなど、まだ完結していないらしい。

【カッパノベルス】アルスラーン戦記 特設ページ
http://www.kobunsha.com/special/arslan/

【WikiPedia】アルスラーン戦記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%B3%E6%88%A6%E8%A8%98

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