2011年9月26日月曜日

[読了] 奇跡の教室 ~伊藤氏貴



物心ついたときから、トップ校だったので、灘高が効率の滑り止めだったとは信じがたい。
つーか絶対王者じゃなかったのか!?

その灘高の授業で異彩を放っていたらしい 一冊の文庫本を3年間かけて教えるという、意味不明な授業が灘高では行われているらしい。

たしかに、高校とか中学の国語の授業で何を読んだかなんかさっぱり覚えていない。
どっちかというと、授業を聞かずに読んだ、「宮本武蔵」や「三国志」の方が鮮烈な記憶となって残っている。

3年かけて何をやるかというと、基本的には脱線。
小説に書かれていることから思考を羽ばたかせ、失われた日本文化について調べることが、主なことのよう。
たしかに、英語を話すテクニックが上達しても、英語で話したいネタがなければ、英語を話すテクニックの意味が無い。
英語を話すであろう状況を考えると、おそらく日本人以外の人であろうから、日本文化への見識が不可欠になる。言葉は、文化の結晶だから、日本語をしっかり理解していない段階で英語を勉強してもあまり意味はない みたいなことが書かれている。

逆に、高校3年の夏から異常に英語が伸びる人がいたりするらしい。

この本を読んで、七草粥とか七五三とか日本的営みについての重要性について確認した。
これからは、日本的営みを追いかけていきたい。

ちなみに、この文庫本1冊を読み続けるという方法が編み出されたのは、終戦とGHQのおかげ。
GHQのせいで、教科書がほとんど墨塗りになり用をなさなくなったために編み出された方法。
「窮すれば通ず」も度が過ぎて面白い。


そういう方向で。

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