図書館で新刊として紹介されていたので、借りてみる。
家具販売の「ニトリ」の社長の自著伝。日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載された内容を加筆訂正されて本として発売されたもののようだ。
字が大きく、この本の厚さほどには文字量は多くない。
多分半分ぐらいの大きさ位で発行することができることだろう。
内容は、自分がどれだけアホであるかと失敗の数々が綴られている。
他人の批判などはほとんど見当たらない。
この辺りはキャラクターにもよるものだろうけれど、ホリエモンの本とは対極に位置している。
売り上げがこれだけあれば、何も問題なく生きていける。
利益がこれだけあれば、僕の苦悩はなくなる。
そんな風に考えることがよくあるけれど、会社の規模により悩み事や問題は発生していき、それぞれの問題や悩みに対応する苦悩はずっと続く。
仏教では「一切は苦である」という真理を説いている。
まさに、それを地でいく半生だった。
そしてどんな規模にになっても挑戦し続けることこそが活力の源だった。
小さい規模であれば、挑戦し続けるのは当たり前のことだけど、大きい規模で挑戦し続けるには自分の描く理想がなければ全く関係ない人や組織を巻き込んで、実行するのは難しい。
そういう意味で会社には企業理念が必要に成る。
自分の描く理想に共感してくれる人が多くないと大きなことはできなくなるからだ。
なかなか読み応えのある本でした。
図書館も侮れない。
そういう方向で。
ニトリ創業者の自伝『運は創るもの』が、すべらない話満載で「お値段以上」
https://ywnb.net/p/201509/2422
【書評】自称「ツイてない男」が1兆円企業・ニトリを作るまで
http://www.mag2.com/p/news/28195
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