超高収益企業コダックはなぜ淘汰されたのか
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160817/biz/00m/010/004000c
と言う記事を見て、ドッグファイトと言う本を読んでみたくなった。
しかしながら、この本は新刊らしくて、図書館の予約待ちが10件ほどあった。
本屋大賞の「君の腎臓を食べたい」などは予約待ちが100件を超えていたりするので、今から予約しても来年になるだろう。しかし、この本は2,3か月待てば、どうにかなるレベルと思われるため予約する。
それまでの間、暇なので、同じ作者の「象の墓」という本を借りてみる。
内容は、僕が社会人になって目の当たりにした光景が描写されていてとても興味深く読むことができた。
結論としては
大企業は中小企業では発生し得ない問題があり変化に乗り遅れることがある。
上場している場合は株主の主張をある程度聞く必要があり結果として変化に対応できないことがある。上場することも自体がリスクである。
この本のエンディングはハッピーエンディングではない。
一般的な経済小説のように、成功企業がモチーフとなっていないので、基本的にはだいたいが失敗する。
または、のちの他者が同じようなアイディアを他社が実行して大成功するなど、読むのが悲しくなってくる話ばかり。
同じフィルム業界の会社として、企業として継続している富士フィルムも出てくる。
しかし富士フィルムがどのようにデジタル化の波を乗り切ったか書かれていない。
コダックの対比としてフィルムカメラが衰退しても企業として継続している富士フィルムがなぜ生き残ったかのストーリーも読んでみたい。
この小説は2003年で終わっているが、その後10年で何が起こったかといえば、パソコンがスマートフォン、タブレットに置き換わるということが起きた。
そのため、パソコン関連の周辺機器、プリンターやスキャナーなども以前ほどは売れなくなる。デジタル化の波を乗り切ったとしても次のスマホの波に乗り切れないとまたまた淘汰されることになる。
やはり、この世界でうまく生きていくコツがあるとすれば、大きさや強さを追求するより変化へ対応する柔軟さを追求した方が、うまく生きていけるだろう。
つまり北斗神拳で言うなれば、北斗剛掌波のような強さを前面に出した技より相手の技を丸ままコピーしてしまう水影心を極めるべきだ。
結局のところ恐竜が絶滅して哺乳類が生き残った理由と同じことが現代にも起こっているのでした。
調べたところ この象の墓場よりも人気のある小説があるようなので、そっちを攻めてみたい。
それにしてもなんで今まで楡周平の本を読むことなく生きてきたのだろうか…
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2016年8月25日木曜日
象の墓 楡(にれ)周平
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