2016年7月13日水曜日

君の膵臓をたべたい 住野よる

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おすすめする人

ライトノベルしか読んだことがない人 甘酸っぱい頃を思い出したい人 あまり大きな病気をしていない人 おすすめ度

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ マテリアル本を買った方が良いでしょう

買った理由

  • 本屋大賞2位、そして題名が変。
  • あらすじなどは一切知らない。
  • 装丁は春ぽい雰囲気で綺麗。

感想

青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう

とか昔のえらい人言っていて、僕の嫌いな中学校の担任の先生の口が取れたらいいのにと思うほど何度も言われた言葉がある。 この本を読むと、「青春とはやっぱり人生のある時期だよな」という思いが盛り上がってくる。心は若いのだが、やっぱりある時期だわ。

中学校ぐらいでは男はかなり階級社会ではっきりとした数字ではないけれどランキングがある。その階級社会を意識的に織り込んでいて、すごく懐かしくなる。 男のほうはその階級社会で上を目指して生きていく。階級社会で上に行くにはみんなが認める美人と付き合うとラングが上がる。(と僕は感じていた) そんなわけで、主人公のモテ系の女の子はクラスで学級委員をするようないけてる男の子と付き合っていた。そういう状況がとても懐かしく感じた。

会話の受け答えもかなり練りこまれていて、普通の会話でそんな受け答えをされたらうざったいが小説だと気持ちいい。アメリカンというか論理的に相手をへこますような言葉を選んで、相手にぶつける会話ゲームをお互いやりあっている。

確実に死に至る病にかかった彼女との関係という意味では「世界の中心で愛を叫ぶ」など使い古された筋だけど、新基軸も取り入れらている点も評価できる。 湊かなえなら爆発オチに逃げていたに違いない結末もなかなかである。

これがデビュー作ということであれば、次回作も期待できる新人です。

半分ぐらいライトノベル入っている。

双葉社 君の膵臓をたべたい 住野よる

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