2015年3月26日木曜日

流星ワゴン 重松清


流星ワゴンを読み終わる
一言で言うなら

この本は、読むだけで元気になれる 読むビタミン。

タイムトラベルしても、今の現実を変えることはできない という それって意味あるんか?
という、バックトゥザフューチャー でも ドラえもん でも リプレイ でも 考えられなかった 設定だった。

今ある現実のきっかけになった時点にもどって、何かしても今の状態を変えることはできない。
今ある サイテーでつまらない現実を変えるのは、自分の考え方次第 というのが重松氏の言いたかったこと。
タイムトラベルして、変えようとしたところで、サイテーで、どうしようもない現実は変えることができない。あの時こうしておけばよかったという後悔さえ、無駄。
いまのどうしようもない現実を受け止め、前を向いて歩いていくことこそが、どうしようもない現実を変えることできるのだ。
この設定は、この本を読んでいる人にとっても同じなはずで、この本の中で描かれているような今の状態におい散るきっかけになった時点を確認しても、今を変えることはできない。
だから、自分の変えることで、周りを変えていかないと、何も変わらない。

この本を読むと、過去の後悔や無念を思い出し、そして後悔や無念を捨て、
未来を変えるように考えることができるだろう。

ちなみに、主人公は、タイムトラベルから帰ってきて、一番初めにしたのは、掃除。
やっぱり掃除って大事。
今を変えるために、何をした良いのかわからない人は、掃除をするのがよいという、重松氏より丁寧なアドバイスまでなされている。

報告、連絡、掃除。

アディダスの勝利の三本線の意味の大事さを、あらためて心に刻むのでした。
今週末の最終回を予約しなければいけない。
今に絶望している大人たちへの一冊。

そういう方向で。

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