2013年3月21日木曜日

新幹線をつくる[早田 森]



昨今のオレの中の新幹線ブームにのって、
オレも新幹線について詳しくなっておこうと読んでおく。

「新幹線は、最先端技術の結晶」

という思い込みがあったが、これは半分正しく、半分間違っている。
新幹線には、まだモノになっていない技術は採用されない。
という記述がある。この意味では、最先端技術ではないということになる。
ものになった技術に関しては、採用されるので、
最先端技術の使っても事故が起きない部分だけを結晶化したといういみでは
「最先端技術の結晶」といえる。
プログラミングとかコンピューターの世界でも
最先端のソフトフェアをインストールして喜んでいる人とか
発売されたばかりのハードウェアを組み込むのが楽しみとかいう人がいるが
そういうヒトは、新幹線には向いていない。
オレは発売されたばかりの商品とかは買わない主義なので、新幹線的だ。
つーか、発表されたばかりのフレームワークインストールしてとりあえず使って
オレに押し付けてきたあの頃が懐かしい。
あーコラボレーションしてぇ....

この「最先端技術の結晶」であるはずの新幹線は
全自動ロボットが、サクサク溶接して、バンバン鈑金して、
チャキチャキ量産されているのかとおもったが、
完全に手工業的人海戦術により作られている。
塗装の職人とか板金の職人、
溶接コンテスト日本一の人、
シール貼りの達人(4人ぐらいいるらしい)
とかいろいろな職人、達人が束になってやっと完成するとのこと。
こんなんで、輸出できるんかいな?
とおもったが、半導体のように製造機械さえ買えばバンバン作れるようになると
日本国外に生産拠点が移転してしまうので、
これぐらい手工業のほうがええのかもしれない。

この本で取材に行ったのは、あの「日本車輌製造」。
アルナ工機とか近畿車輛ならチャリンコでいけたかもしれないが
日本車輌製造は遠い!
新幹線は、日立と日本車輌製造しか作っていないらしく
日立はもっと遠いので、仕方がないが、いつのひかアルナ工機とか近畿車輛でも
新幹線が作られる日が来ることを祈る。

※調べたところ アルナ工機は、アルナ輸送機器用品株式会社と名前を変え、N700のドアを作っているらしい。Webページを調べたところ、近畿車輛も作っているらしい。N700A は、日立と日本車両ということなのか!?


そういう方向で。

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