2016年5月24日火曜日

世界を動かす巨人たち【政治家編】池上彰

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読むと良い人

  • 世界情勢をがっつり掴みたい人。
  • 右も左にも偏っていない意見を知りたい人
  • 新聞を読んでいない人

感想

この本では6人の政治家が取り上げられている。
プーチン、メルケル、ヒラリー、習近平、ハメネイ、エルドアンの6人。
この順番で取り上げられているため、池上さんの考える優先順位もこの順番なんだろう。
しかし、僕はあえて習近平から読んでみる。
表情をつくるのがあまり上手とは言えないこの人はどういう人なのか知りたくなったから。
一応、エリートコースを歩んできたけれど、少々の左遷も経験している苦労知らずの2代目というわけではなさそう。
13億人の頂点に立つわけだから能力は持っていて当然。派閥争いの波をどう泳ぎきるかが問題になる。習近平は死んだふり作戦を実行していたようだ。
若いころ社内政治とかが面倒くさそうなので大きい組織に所属しないことにした。今となっては、それも面白かったかと悔しく感じる。習近平の生き方をみて。

あとの5人はそれぞれ、若い時代にベルリン崩壊やソ連邦崩壊、イラン革命などの歴史的瞬間に立ち会い、それが今の政治姿勢となっている。
エリートコースを歩み、なんの失敗も挫折も経験せずに池上さんの考える世界の巨人になった人はいない。
親は子供に楽をさせようと大学付きの学校に行かせたりしているのは、巨人になる芽を摘んでいるのではないか。
そもそも子供を池上さんの考える巨人にしたいと考えているわけではない。

ちなみにこの本、ブックカバーが2つついている過保護な本。
書店がブックカバーをつけたら3つもブックカバーが付いてしまう超過保護な本になってしまう。
子供だけではなく新書にも過保護であることをよしとする風潮がある。


そういう方向で。

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