今日は、服部緑地の古民家博物館の繭から糸つむぎに行く。
多聞くんたちに見せたいというより、個人的に興味があったからだ。
10時に着いたら、まぁまぁな盛り上がりを見せていた。
セミで言うところの、数年間地中で過ごしたあと、土から這い出し、木に登って、まさに成虫になろうとしているところを、湯煎して殺して、糸だけもらう。
人間として生まれたことに罪を感じるのはキリスト教徒だけではないだろう。
「この細い糸を合わせて、服を作る」と説明し、
「ちなみに、この糸で作った服はおそらくうちの家にはない」とも付け加えていると
周りのおばちゃんたちから、「ハンカチかスカーフはあるはずやわ」とツッコミが入る。
そんなところまで、目をやっていなかった。
繭を5つぐらい伸ばして重ねて、ハンカチのような布を作って、それをお土産として持って帰った。
それを使って顔を拭くとツルツルになるらしい。
繭の中から、幼虫を取り出しながら、僕は心の中で謝っていたのでした。
そういう方向で。
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