2012年11月7日水曜日

のぼうの城 ~和田竜



ラジオで、日本人の理想的リーダーシップがここにある。
みたいなことを言っていたの、とりあえず電子書籍で購入してみる。

上巻をほぼ読み終えるが、主人公の成田長親(野村萬斎)は、特筆すべき能力は全くない。
しかるべき場所で、周囲の人が言い出せなかった決断を空気を読んで
ありえない決断をするが、ありえないゆえに腰を抜かしてしまう間抜けぶり。
周りの人(佐藤浩市、榮倉奈々、成宮寛貴など)の助力によりどうにか形にしていく?
(おそらく下巻にそのあたりのことが書かれているであろうから)

これが日本型リーダーシップらしい。
日本型リーダーとは、無能な飾りか!?
ということは、旧帝国陸軍インパール作戦の状態も
日本的リーダーシップをフルに発揮した結果となってしまう。

内容的には史実を元にしているのだが、全く知らなかった。
史実を元した歴史小説だが、作者がちょこちょこ顔を出して
何やら意見をいう。
このあたりは、吉川英治のような映画を見ている感じではなく
解説付きドキュメンタリーを見ているような司馬遼太郎的歴史小説臭が漂っている。
司馬遼太郎ほど作者が頻繁に出てくることもないので、司馬遼太郎より娯楽方面によっている。

2万人vs500人がどうなるか後半が楽しみ。

そういう方向で。

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