2011年10月8日土曜日

父親になるということ ~藤原和博



いつもはいかない本屋で、たまたま手に取ったら
「だいぶ前に絶版になったが、中古本がアマゾンで高値で取引されていたので、文庫本にした」
「もともと1998年ごろに発売した」
とか書いてあるので、文庫なんで新書ぽいけど、もはやクラシック化しているので、ハズレ率はかなり低いはずと思って買ったのだった。

内容的には、「日本人の9割に英語はいらない」とか「奇跡の教室」とかぶっているところがあり

言葉とは文化であるので、日本語を理解していない日本人に英語は必要ない。日本文化を学べということが、書かれている。

特に意図して買っているわけではないけれど、反対意見も読まないと
かなり偏った選択。
次は、逆の結論の本を読んで見ることにしよう。

この本のもう一つのテーマは、「子は父を育てることがある」

子どもに話しかけるときに
「はやくしなさい」 (納期厳守)
「ちゃんとしなさい」(標準化)
「いい子ね」    (品質の均一化)
という、子どもを工業製品のように扱っていることに気づいたという。

工業製品は、標準化を推し進めることにより、低価格になり薄利多売により、利益を資本家が受けることになるが、人間にこの論理を導入して、金太郎飴を供給することが社会の利益になるかどうかを考えてみる必要があるようだ。

日記形式だけど、文章のリズム感がよく読みやすい。
ソッコー読み終わる。

良い本でした。

そういう方向で。

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