2012年8月20日月曜日

海賊と呼ばれた男 〜百田尚樹



そーいえば、おれのゆめは、「海賊王におれはなる!」ことだったので、買ってみる。
表紙も船の進水式みたいだし、かなりモダンな海賊のようだ。

とりあえず買ってみたものの、プライオリティは、それほど高くなかったのだが、
facebook で同じ著者の本を絶賛していたので、読み始める。
物語ののっけから、いきなり修羅場。
終戦で、国内外の会社資産が消失し、あるのは、まさに人材のみ。
そんな状況でも、従業員を解雇せず、乗り切るところから始まる。
どーも、石油関連業界の人の話ぽいけど、フィクションにしては、展開が破天荒すぎる。
モデルになる人物がいるはずだとおもい、調べてみると どーも出光興産の創業者らしい。

人が作った話では、考えられないワイルドな展開に、杉ちゃんもびっくり。

「偉い」と感じさせる人というのは、金勘定を超えた信念とかコア、哲学を持っていて、
その哲学に従って行動しているから
周囲の人や後世の人をうならせることができるのだろう。

二番目の山場のイランの石油取引で、最初は、「盗品は取引しない」と一点張りだったのが
調べてみると、盗んでいるのは、「イギリスの方で、イランではない。」と判断するやいなや
イランに、自社所有の虎の子タンカーを極秘裏に派遣。
ホルムズ海峡を突破して、日本に石油を持ち帰る。
30年余りたって、イランはまたまた経済封鎖中だけど、そんなことする人はおらんでしょう...
今回は、イギリスじゃなくて、アメリカだし...

週末で一気に読んでしまった。
ホルムズ海峡突破したぐらいで読み終えたほうが、
いいかもしれないが必読の書であることは間違いない。

そういう方向で。

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