2013年5月21日火曜日

天命つきるその日まで ~やなせたかし


やなせたかし先生のエッセイ集を買ってみる。
この本を読むまで、やなせたかしは、アンパンマンの原作者ぐらいの知識しかなかったが
生い立ちを詳しく知って、おもろい人だと認識する。
やなせたかし先生は、軍人、サラリーマンを経験した後、34歳で漫画家として独立
漫画家としてはなかなか目が出ず、「手のひらを太陽に」の作詞など
作詞家、放送作家の仕事の方が多かったらしい。
このまま、波風立てず人生を終了するかと思った矢先、
65歳のときに、アンパンマンを書いて大ヒット。
その後のテレビ化、キャラクター商品化をするたびに仕事がどんどん増えていく。
93歳の現在、人生で最も忙しいらしい
(ちなみに、目は殆ど見えておらず、耳も聞こえづらいとのこと)。

カーネル・サンダースを超える、大器晩成もええとこ の人。

適当な感じの人生なので、四角三角の直角型勤勉で真面目な人になるわけもなく
どうして適当に生きてこれたかを書いているエッセイになる。

こんなかんじで、老年期に入ってから活躍しているやなせ先生だが、
上には上がいるもんで、この本に、やなせ先生の更に上を行くスーパー老人が紹介されていた。

その名も グランマ・モーゼス(アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス)
おしんのような少女時代を送った後、27歳で結婚
75歳で夫と死別した後、リュウマチのため農作業ができなくなったため
リハビリを兼ねて 油絵を始め、かいた絵を雑貨店のショーウィンドウに飾っておいた
ところ、その絵が話題となり、
89歳のときには、アメリカ大統領がホワイトハウスに招待するほどになる。


おそろしいというかすごい。
ちなみに、やなせ先生も、グランマ・モーゼスも絵の専門的な勉強をしたことはない模様。

そういう方向で



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