2012年3月26日月曜日
僕が医者をやめた理由 ~永井 明
会社に落ちていた、「ボクが医者をやめた理由」という本を読んでいる。
この本が結構面白く、いつの間にか半分ぐらい読んでいた。
なにがおもしろいというと、
興味やら希望やら夢やらを持って今の仕事を始めたはずだけど
いつの間にか、その仕事の不合理な部分やどす黒い部分を目の当たりにして
今の仕事が嫌になってくる年頃になったボク。
医者とか弁護士とか大企業のサラリーマンとか
学校の先生とか世間が羨む仕事をしていたら
こんな喪失感や無力感を味わうこともないだろうかと思っていたところに
好きを仕事にしないかね?
という楽天でかなり話題になった若者がボクの前に現れる
好きを仕事にしても、嫌いを仕事にしても、興味ないを仕事にしても
だいたい同じような道筋をたどる。
別に好きを仕事にするのは理想的とは言えないのではないか。
と老人のヤッカミにも似た感情が湧いてくる。
ボクだけの僻みなのか嫉妬かとおもっていたら、この本。
まさに運命と言っても過言ではない。
題名は、「僕が医者をやめた理由」となっていて、アマゾンでは中古で1円で売られているようなベストセラーらしいが、ボクは知らなかった。
途中までよんだが、はっきりとやめた理由については書かれていない。
あえていうならなんとなく。
医者になってからやめるまでにあった患者たちについて
エッセイ形式で書かれている。
そのエッセイで貫かれているのは
「病気は完治した、患者は死んだ」
みたいなこと。
最終的には何やっているのかわからんようになっていったのか?
そんな理不尽な環境の中で、細分化された技術や知識を
追い求め続けるほど強い意思とか志のない
弱いボクは、どうしたらいいんだろうか...
やっぱり辞めるのか?
ちなみに、この本は三部作らしい...
著者は 元医師の医療ジャーナリスト。
実体験なんか やっぱり...
90年に、阿部寛主演でドラマ化もされたらしい。
また、読ま無ければならない本が増えてしまった。
そういう方向で。
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