2015年2月10日火曜日

ギフテッド 山田宗樹


最近よく聞いている FMココロのヒロティーの番組で紹介されていたので、読んでみる。

突如、謎の臓器を持つ子供がちょくちょく発生してくる。
彼らのことを「ギフテッド」と呼ばれて、最初は優遇されていたが、なんの機能を持つ臓器かわからず、次第に疎まれる。そして実は、ギフテッドは、超能力を持ち殺人能力があることが判明。
ギフテッド対非ギフテッドの間で闘争が起こる。

というようなあらすじ。

テーマは「憎しみは憎しみを生み、力による強制は反発しか生まない」

ということになるだろう。

人類の進化系が、テレポーテーションとか、触らずに物体の形を変えるなど、ムーという雑誌に属するようなオカルト的なところが、ちょっと現実離れしすぎている。
「テラフォーマズ」のように、動物や昆虫が持っている能力が人間に発現しはじめるぐらいで、
目や、耳がすごく良くなるとか、蜘蛛の糸を吐き出せるようになるぐらいにしておけばよかった。
もしくは、「ジェノサイド」のように、演算能力と記憶力が飛躍的に高まり、通常の人間より少し先を見通せるようになる とかのほうが、シュールな物語ができそう。

オチも、「告白」(湊かなえ)以来の爆発かとおもえば、もっとすごい跳躍をした。
もうすこし近くで良かったように思える。いや、爆発のほうがよかった。
そう思うと湊かなえの爆発も悪くない。

小・中学生向けの本。長いけど。
そういう方向で。


ぶくれこ ギフテッド

http://bookmeter.com/b/4344026209

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