2014年5月20日火曜日

逆説の日本史15 近世改革編

今日もやっぱり逆説の日本史を読む。
しばらく書いていなかったけれど、吉宗を読み終わり、徳川家重にいき、徳川家治。
その重心として活躍した田沼意次に。
書いてなかったけれど、後の暴れん坊将軍こと徳川吉宗のことを経済政策に関してはアホと断定して、けちょんけちょんに書かれていた。儒教(朱子学)の理念をもとに政治を行ってしまったため 目安箱など経済以外の施策では評価できる点が有るけれど、経済関連に関しては全くダメ。というのが井沢元彦氏の立場。
教科書では名君として賛美されていたような気がするが、まったくもって逆説だ。
そして、あまり触れられることのない第九代将軍、徳川家重。
障害を持っていたようだが、まともな考えを持ってて何が問題かもわかっていた。
その問題点を解決するために田沼意次を大抜擢した。

面白くないのが、門閥貴族たち。
公式歴史書を書くのは、この成り上がりの田沼意次の批判勢力であるため、公式記録を読んじゃうと田沼意次はとんでもない人として描かれている。
実際は、徳川吉宗の間違った経済政策をただして、米本位の幕府の経済体制を巷と同じ金銭本位の経済体制に置き換えることを目標にしていただけで、方向性は間違っていなかった、
ただ、門閥貴族のサボタージュで、実行できなかったが。

この事案に際して学ぶことは、モノの見方は必ず3つある、Yes,No,どっちでもない。
何かテーマが有るときには、この肯定派、反対派、どっちでもない派の意見の本を読んだ方がよい。

そういう方向で。

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